弊社では平成24年5月末日をもちまして細胞頒布サービスを終了いたしました。

細胞頒布サービスは、会社設立以前の研究活動におけるお付き合いの中で、それぞれの樹立施設や樹立者の先生方またはその研究グループに関わられた先生方から分与して頂いた癌細胞株を、世の研究者の方々にも活用して頂くため、いわゆるセルバンクのさきがけとして頒布を始めたものです。
会社設立後も、研究のサポートツールとしてお役に立つのであれば、という趣旨のもと、本来の研究用試薬製造・販売事業とは別に、営利を目的とせず、維持管理、発送等の実費分の料金を頂く形で、配布を継続して参りました。
そのような状況で保有し、単純に継代しながら分与当時の細胞を保持してきたものでありまして、各細胞につきましては、分与時に伺った情報と一部の参考文献があるのみで、弊社において諸検査、および遺伝子解析による起源の確認等はおこなっておりませんでした。
分与当時は現在のような解析技術もなく、細胞を分与してくださった先生方のご厚意を尊重したいとの思いもあり、敢えてそれらに疑念をはさむこともなく今日まで続けて参った次第でございます。
従いまして、このところ特に問題視されてきておりますクロスコンタミや、微生物感染の可能性を否定できる材料は無く、ご提供しております細胞に対して証明書の発行や何らかの品質保証のご要望にはお応えできない状況でした。
お問い合わせを頂いた際にはご説明申し上げ、また、使用目的確約書へも記載するなどの対応をして参りましたが、すべてのユーザー様にこのような弊社の細胞頒布の状況を充分にご理解頂けていたとは言えず、細胞についての詳細データや起源確認が求められるようになってきた状況の中、はからずもユーザー様にとって不本意な結果を招く可能性もないとは申せません。

このような事情から、細胞頒布のサービスを終了するという決断に至りました。また現在、高度に情報管理、品質管理をなされたセルバンク様がいくつもある中、細胞提供における弊社の役割は既に終えたであろうとも考えております。

永年に渡り弊社の細胞頒布サービスをご利用いただきまして、誠に有り難うございました。

また、弊社保有の一部の細胞について、独立行政法人 医薬基盤研究所によりSTR解析を受ける機会がございました。その結果については こちらからご覧になれます。